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マタニティヨガで妊娠中の不安を軽減「幸福ホルモンで整える心と体」

妊娠中は、心も身体も大きく変化する特別な時期。そんな中で「マタニティヨガ」が心身の支えとなる存在であることを、私は助産師として、そしてヨガ講師として日々実感しています。

今回は、妊娠中にヨガを取り入れることの魅力とともに、なぜ助産師である私が“心と身体をつなぐケア”としてマタニティヨガを大切にしているのか、その理由をお伝えします。

幸福ホルモンが心を穏やかに整えてくれる

妊娠中は「嬉しい気持ち」と「不安な気持ち」が入り混じる、いわば“アンビバレント(両価的)”な感情になりやすい時期です。

出産への期待と不安、赤ちゃんへの愛しさと自分への戸惑い…。そんな繊細な心のバランスを整えるサポートとして、ヨガはとても有効です。

運動をすることで、脳内では「幸福ホルモン」と呼ばれる物質が分泌されます。ヨガもまた、その分泌を促してくれる大切な時間です。

● エンドルフィン
天然の鎮痛剤」とも呼ばれるホルモンで、幸福感やリラックス、免疫力UPに関わります。お産が進む中で、特に子宮口が全開に近づく頃に大量に分泌されることが分かっています。不安や恐怖を抑え、心を安定させることで、このホルモンの働きがより高まります。

● ドーパミン
ポジティブな感情や集中力、やる気を高めるホルモンです。妊娠生活を前向きに過ごすこと、出産への良いイメージを持つことが、分泌を後押しします。ドーパミンは、陣痛の痛み軽減や産後の幸福感にも影響します。

● セロトニン
精神の安定や安心感をもたらし、痛みの感じ方や体温調節にも関与します。セロトニンが不足すると、心が不安定になり、痛みに敏感になることも。ヨガで呼吸や姿勢を整えることが、このホルモンの分泌に役立ちます。

● オキシトシン
愛情ホルモン」として知られ、信頼感や共感力、母子の絆を深める作用があります。陣痛を促進する役割も担っており、出産時・産後の母子の関係性に大きく関わります。ヨガのリラックス時間や赤ちゃんへの声かけによっても分泌が促されます。

胎教・赤ちゃんとのコミュニケーションにもなる

赤ちゃんとのつながりは、妊娠初期からすでに始まっています。耳が聞こえるようになる妊娠16週頃からは、お母さんの声や周囲の音を赤ちゃんも感じとっています。

SUAY式HAPPYマタニティヨガでは、レッスンの前後に「赤ちゃんへの声かけ」を大切にしています。
「今からママはヨガをするよ。一緒にゆっくり過ごそうね。」とお腹に手を当てながら語りかけることで、お母さんの気持ちが赤ちゃんにやさしく届いていきます。

レッスンの途中で赤ちゃんが動き出すことも多く、お母さんが胎動を感じながら笑顔になる瞬間に、母子の深いつながりを感じます。

助産師として伝えたい、ヨガの力

私がマタニティヨガの指導をしている理由の一つは、「科学的根拠に基づいた、安心できるケアを届けたい」という思いからです。

ただ運動をするのではなく、妊娠期に起こる心と身体の変化を理解しながら、呼吸・姿勢・感情のバランスを整えること。
その一つひとつが、お産を乗り越える力となり、母子の未来を支える礎になると感じています。

SUAY式HAPPYマタニティヨガでは、最後のリラクゼーション時に“自分自身を抱きしめてあげる”という事を大切にしています。赤ちゃんが順調に成長してくれているのもお母さんの身体があってこそです。お母さん自身の心身が満たされた状態であるという事は、そのポジティブな感情がお腹の中の赤ちゃんにも伝わると言われています。

まとめ

妊娠中のヨガは、単なる運動ではなく、
「お母さんの心と身体、そして赤ちゃんとの絆を育む時間」です。

助産師として、そして一人の母としても、
このマタニティヨガの時間が、妊娠生活を前向きに、そして愛おしく過ごすための大切な“ツール”であると感じています。

これからマタニティヨガを始めてみようと思っている方も、ぜひ自分自身と赤ちゃんの声に耳を傾ける時間として、ヨガを取り入れてみてください。

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