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実は多い隠れ側弯症!ヨガで実践する身体の歪みチェックと改善運動
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いつもSUAYヨガのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は側弯症についてのお話です。「私には関係ないわ!」と思ったそこのあなた!!
ヨガレッスン参加者様の中には、実はお医者さんの診断を受けていないだけでよく見てみると私の身体ちょっと歪んでない?!なんてことがあります。
そんな方を今回は「隠れ側弯症」と名付けてご紹介させてください。
もしかして、私の身体、隠れ側弯症になっていないかな?と思われた方は、ご自身の身体の状態を知るためにも一度この記事に目を通していただけたら嬉しいです。
側弯症って?
そもそも側弯症ってどんな状態のことでしょうか?
身体を正面からスケルトンで見た時、本来なら真っ直ぐ見える背骨(脊柱)のラインが左右にねじれたり、曲がって(側弯して)いる状態のことを側弯症といいます。
腰痛や股関節痛など背骨に関する様々な症状を引き起こす可能性が高く、心肺機能の低下や容姿も背骨の捻れに合わせて傾いてみえます。
大人の側弯症
側弯症にはいくつか種類があり、大きく2つに分けられています。
・構築性側弯症
背骨全体に捻れを伴った側弯のことです。
はっきりとした原因はわからないこと(特発性側弯症)が多いですが、生まれつき背骨が曲がっている場合や筋肉や神経の病気によって発症する場合もあります。
生活習慣との関連も認められておらず、発症する方の関連性としては女の子に多い、痩せている子、両親のいずれかに側弯症があるということです。
不明な点が多いことから現在も専門機関にて調査が行われています。
・機能性側弯症
普段の姿勢不良や骨盤の傾き、腰痛などにより引き起こる症状のもの。
側弯症については日本側弯症学会様がわかりやすく解説されているので一度見てみてください。
主に女の子に症例が多い側弯症ですが、大人になってから背骨が曲がってしまうことも多くあります。
齢を重ねると共に下降していく筋肉量・・・見逃してしまうことで姿勢不良や背骨が支えきれなくなり、脊柱管狭窄症や圧迫骨折などによる骨の変形によっても引き起こされます。
痛みがでてきたり、明らかな歪みがでてきた場合、病院で診てもらう方も多くいらっしゃいますが、そうでない場合は放ってしまいがちです。
歪んだ背骨で日常生活を過ごすことで身体への負担にもなりやすく、不具合が出る前にいかに対処するかが健康的に日常を過ごすポイントとなります。
運動によって改善が期待できるケースも多くありますので、今からヨガならではの側弯症のチェック方法をご紹介いたします。
ヨガのポーズで行う側弯症チェック
それでは早速、側弯症になっていないかをヨガのポーズを使ってチェックしてみましょう!
今回、実際に隠れ側弯症の方にご協力いただき、写真を撮らせていただきました。
・立位前屈(前屈が厳しい方は立位姿勢を後ろから写真で撮ってみましょう)
左右差が見えますね。後ろから腰の高さを見ても左右どちらかがモリっとしています。
※頭を下げるポーズなので、眩暈等防止の観点からあまり長い時間ポーズしないようにお気を付けください。
・立位を後ろからみてみる
本来の背骨と照らし合わせてみてみると・・・・少し歪んでいるのが確認できます。
このヨガ教室の生徒さんは「なんか歪んでるな」と自覚はありましたが医師の診断を受けず過ごしていらした、まさに「隠れ側弯症」の方でした。
スアイヨガのレッスンではポーズや写真などからまずご自身の身体の歪みがどうなっているのかを正しく理解していただくことから始めています。
側弯症の方は腰が反る姿勢になったり、身体の左右差が大きくでてきます。
その歪みの出方も十人十色。
ご自身はどうなのか?を理解し、そのうえで運動を行うことで運動効果を発揮し身体に変化を起こします。
いろんな要因から発症していく背骨の歪み
側弯症の代用的症状としてあげられる背骨の歪みですが、では歪みの対処としては、私たちにどんなことができるのでしょうか?
いろんな運動の仕方がありますが、今回はその中でもSUAYヨガがレッスンで実際に行っているヨガ運動を中心にお伝えさせていただきます。
ポイントは「背骨がゆるむ」です。
背中を緩めるSUAYのヨガ運動
背骨がゆるむってどんなことでしょうか?
背骨の土台には仙骨という骨があります。
骨模型の仙骨を見てみましょう。
左右の高さが整っていて、横から見ると少し前に傾いています。
しかし仙骨の傾きがあると・・・
写真の様に仙骨の傾きによって背骨のラインが左右されることもあります。猫背、反り腰、左右に傾いた姿勢へとなります。
ヨガ教室の生徒さんににとある運動を行っていただきました。
その結果がコチラです。
どうでしょうか?
背筋のラインが正中に整ってきているのがわかりますか?
ここで行ったのはSUAYヨガがレッスンに実際に導入されている呼吸法で、側弯症に対してヨガならではのアプローチができるのもこの呼吸法があるからというわけです。
呼吸法の詳しい解説においてはコチラの記事をご参照ください。
ルーシーダットンの呼吸法は吸っても吐いてもお腹ぺったんこ!>
この呼吸法で欠かせないものが「大腰筋」という筋肉になります。
大腰筋は上半身と下半身を繋ぐようについています。
また、骨盤をまたいで伸びているのもわかりますね。(この大腰筋の機能低下や左右差により骨盤に傾きがでてくるケースもあります。)
人間にとって関節が固まるというのはすごく不便でストレスになります。
例えばもし、指が曲げられなくなったら?と考えるとゾッとしますよね。
料理なんて出来たものじゃありません!
仙骨部にも仙腸関節があり、背骨もひとつひとつが関節となりスムーズな日常動作を可能にしてくれています。
側弯症にアプローチするヨガ運動
今回は背骨を緩めるヨガの動き。たくさんある中の1つご紹介させてください♪
ロールアップ・ロールダウン
ここでも腹圧はしっかり意識して運動していきましょう。
まとめ
今回はSUAYヨガレッスンで実際に使われるポーズを使った運動で側弯症にアプローチしてみました。
実際は、背骨を緩めるのに必要な動きは他にも沢山方法があり、今回ご紹介させていただいたヨガの運動のみでは側弯症の改善は厳しいのが現実です。
また、さまざまな情報を元に、いろんなことを手当たり次第行うのではなく、ひとつひとつ確認しながら行うのが、症状を改善する上では大切なことです。
そういった意味でも、対面のヨガレッスンでは細かく指導を受けられ、動きの効果を実感するということができるので、側弯症改善への近道とも考えています。
今回の記事を読んでいただき、もしかして「私側弯症?」と思われた方は是非一度対面のヨガレッスンにチェックしに来てください。
SUAYヨガはオンラインレッスンもございます。全国で繋がれますのでお気軽にご相談下さい。
これからもSUAYヨガを通して健康の輪が広がり、皆さんの笑顔がみれますように!!
ありがとうございました。
奈良・学園前店
SUAYヨガ・ルーシーダットン インストラクター
元体育教師から自身の妊娠を機にヨガをはじめ、現在はSUAYヨガの認定講師として活動中。妊娠中に限らず運動は必要・・・「何から始めたらいいのかわからない」「身体を痛めてどうしたらいいかわからない」その様な方へ、ヨガのはじめ方や、長く続けるコツなど、身体が動く事の楽しさや変化の感じ方を実感いただけるヨガクラスを開講中。